文部科学省は2016年度から国立大学を3類型化した。「地域貢献」、「教育研究」、「卓越した教育研究」 であり、多くは 「地域貢献」 に入る。これに対する批判はあえて控えるが、公立大学も、設置や認可は文部科学省の管轄となり、文部科学省が用意する補助金を受けるためには、この3類型化の煽りを受ける。その結果、「地域貢献」 を目指す教育に比重が置かれる。私はバイオを担当したが、「静岡のバイオ」 と言うような講義が望まれ、また、これは公開講座にも活用しうる。
そこで重宝したのが、「都道府県別統計とランキングで見る県民性」 と言うホームページ。これは統計ジャーナリストが提供する統計情報を掲載し、広告で収益を得ているサイトである。ここで、同窓生が多い京都府と兵庫県に共通で、全国第1位と2位を占めるのが、エンゲル係数とパン消費量。これらの地域では食べ物にお金を掛けるようだ。京都府は 「働く母親の育児参加率」 で日本の No. 1。これは小学校に上がる前の子供がいる働く母親の比率。東さんの貢献分野か。京都府は32項目について、「日本一」。ついでながら、別の総計だが、豊岡市は兵庫県でもっとも広い市であることを見つけた。ここには私の親戚も多い。「日本一」 と言っても、僅かな差であることが多いが、このように県民性を見てみると、その背景について思いをはせることができる。
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